コンテンツに進む

海外毛糸や編み針について分からないことがあったら、迷わずなないろ毛糸へGO!

手順3つだけのカセ糸の巻き方

お金を使わずに玉巻する方法


僕の母親は、年中編み物をしていましたが、カセ繰り器も玉巻器も持っていませんした。

昭和30年代のことですから、まだまだ世の中は貧しくこういった器具は高級品だったのでしょう。

編み物も趣味ではなく主婦の家事の一つでした。

僕たち兄弟が幼少の頃に着ていたセーターなどの多くは母親の手編みだったので、僕たちが大きくなると解いては編み直していました。

では、カセ繰り器も玉巻器も持っていない彼女が、何を使って玉巻していたのでしょうか?

それは、僕の腕なんです。

手順3つだけのカセ糸の巻き方

用意するもの

■ 息子、娘、夫、親、兄弟など誰か一人

■ 直径 2-3cm、長さ30cmくらいの筒状の物(チラシや雑誌で十分です)

やり方

カセ状態の糸を輪にして用意した人の両腕に通したら、以下の手順で糸を筒に巻いていきます。

手順1:糸端を筒に数回巻き付けて固定します

手順2:糸を下から上に対角線に巻き付けていきます。

手持ちの機械で玉巻された糸を見ると対角線に巻かれていることが分かると思います。それを(ある程度)真似すれば良いんですよ。

手順3:ある程度巻いたら、筒をくるくると180度回転させて、また同じように下から上に向かって対角線に巻いていきます。

手順2と3を繰り返して巻いていきます。

この巻き方をすると、中から糸を取れる毛糸玉になるのでとっても使い勝手が良いんですよ(そのためには、手順1で糸端を長く取って垂らしておくことを忘れずに)。

↑ クリックすると大きくなります


Q & A

Q. 100gのカセ糸から50gの毛糸玉を作るにはどうしたら良いですか?

A. 秤を用意して(お料理用の物が便利です)糸を巻く前の筒の重さを計っておきます。ある程度巻いたら筒ごと重さを計ります。50g+筒の重さになったら50gの毛糸玉の出来上がりです。

Q. カセ糸を腕に通した人の役割は何ですか?

A. 巻く人のペースに合わせて腕をくねくねさせて、糸がスムーズに出ていくようにすることです。

僕は子供の頃に母親からこの役を仰せつかってその役目を果たしていたので、こうして立派な大人になることができました。

お手伝いというのは尊いことです。

カセ糸いろいろ

なないろ毛糸で扱っているカセのソックヤーンの一覧です。

カセ糸入門にぜひご検討くださいませ。

ご注意:この中でショッペルのザ・ペアは特殊なカセ糸で、二つのカセ糸が重ねて捩じられていますのでご注意ください。

執筆者

©2022 細野淳一 なないろ毛糸 DOITSUYA GmbH