ポインセチアの誓い
こんばんは、細野カレンです。
アドベント19日目、今夜の物語は古代アステカを舞台にした伝説のようなラブストーリーです。神聖な花ポインセチアが、永遠の愛と誓いを象徴する感動の物語をお楽しみください。
クリスマスの象徴として知られるポインセチア。しかし、その美しい赤い花弁に秘められた伝説をご存じでしょうか?
古代アステカの時代、美しい王女イシュリと勇敢な戦士テナオトルがいました。イシュリは、その美貌と心の清らかさで知られ、テナオトルはその忠誠心と剣さばきで王国を守る英雄でした。二人は深く愛し合い、密かに結婚を誓っていました。
しかし、隣国の侵略により、テナオトルは戦場へ向かうことになりました。出発の前夜、二人は神殿の前で再会しました。そこで、イシュリは赤い花びらが咲き乱れるポインセチアの木の下でこう告げました。
「この花を見ていて。これが私の愛の証。どんなに遠く離れても、私の心はあなたと共にあるわ。」
テナオトルはその花をそっと摘み取り、自分の胸に大切にしまいました。そして、イシュリに誓いました。
「必ずこの花を再びあなたに届ける。どんな困難があろうと、必ず戻ってくる。」
激しい戦いの末、テナオトルは見事に王国を守り抜きました。しかし、戦火で深い傷を負い、歩けない状態となります。それでも彼はポインセチアの花を握りしめ、イシュリのもとへ戻ることだけを願い続けました。
ある日、イシュリが神殿に祈りを捧げていると、目の前に倒れ込むテナオトルの姿がありました。彼は傷だらけの身体で、赤い花を手にしながらこう言いました。
「約束通り、戻ってきたよ。この花と共に。」
イシュリは涙を流しながら彼を抱きしめ、二人は再び一緒になることができました。その後、ポインセチアの花は二人の愛と誓いの象徴として、アステカの地で神聖なものとされるようになったのです。
この伝説がやがて時を経て、現代のクリスマスにおけるポインセチアの象徴へとつながっていきました。
図案の紹介 この物語にちなんだポインセチアの図案をご紹介します。クリスマスの象徴でもあるこの美しい花を、ぜひあなたの作品に取り入れてみてください。
この物語が、皆様のクリスマスに温かさと愛を届けますように。そして、あなたの大切な方との絆がさらに深まる時間となりますように。
細野カレン