こんばんは、細野カレンです。
アドベント16日目は、クリスマスにふさわしい、笑いの詰まった喜劇をご用意しました。どうぞリラックスしてお楽しみください!
キャンディケーン大騒動
クリスマスイブの朝、にぎやかなクリスマスマーケットが始まった。そこには「キャンディケーン職人」として有名なアルフレッドおじさんの屋台が。今年もおじさんは、自慢の秘密レシピで作ったキャンディケーンを販売しようと張り切っていた。
「今年は特製だぞ!特別な“魔法の香料”をちょっぴり加えてみたんだ!」と、おじさんは得意げに宣言する。しかし、その「魔法の香料」とは、隣のスパイス屋で間違って買った「超強力発酵スパイス」。実は、ちょっとした熱でも発酵が進み、ものすごい泡立ちを起こす危険な代物だったのだ!
マーケットが始まってすぐに、最初の「事件」が起こった。一人のお客様がキャンディケーンを買い、舐め始めると、突然そのキャンディケーンから小さな泡が立ち始めた。そして、あっという間に巨大な泡が発生!「うわああ、キャンディケーンが爆発する!」と叫びながら、マーケット中を走り回るお客様。その後を追うように、泡まみれの子どもたちが大爆笑しながら駆け回った。
この大騒ぎに驚いたアルフレッドおじさんは、慌ててキャンディケーンを回収しようとするが、次々と買われたキャンディケーンが爆発するように泡を噴き出す!子どもたちは「シャボン玉みたい!」「もっとやれ!」と大喜びだが、大人たちは悲鳴を上げて逃げ惑う。
混乱の中、スパイス屋の店主マダム・クラリスが駆けつけてきた。「アルフレッド!あんたが使ったのは、まさか私の発酵スパイスじゃないでしょうね!?」真っ青になったアルフレッドは、「おお、そうかもしれん…いや、たぶん、そうだ!」と白状。
「なんてことを!」と叫ぶマダム・クラリス。「でも、待ちなさい。発酵を止める方法がひとつだけあるわ。それは…高い音で振動を与えることよ!」
そこでアルフレッドは、マーケットの子どもたちに手を振って叫んだ。「みんな、大声でクリスマスキャロルを歌ってくれ!」子どもたちは「ジングルベル」を全力で歌い始めた。不思議なことに、その音に反応してキャンディケーンが少しずつ静かになっていく。マーケットの大人たちも安心し、最後にはみんなで「ジングルベル」を合唱し、泡だらけの大騒ぎはなんとか収束した。
アルフレッドは最後に、ちょっとくしゃくしゃになった帽子を取って深々と頭を下げた。「みんな、本当にすまなかった。でも、今年のクリスマスは忘れられないものになっただろう?」
この物語にちなんだ、キャンディケーンの図案をご紹介します。愛らしいデザインは編み物で仕上げると、クリスマスのデコレーションやギフトにもぴったりです。
以下のリンクから詳細をご覧いただけます。 キャンディケーンの図案を見る