こんばんは、細野カレンです。
アドベント15日目となりました。今夜は、クリスマスの奇跡が紛争地帯に平和をもたらす物語をお届けします。この物語とともに、クリスマスの静かな夜をお楽しみください。
オリーブの約束
その村は、長い争いの中で傷つき、希望の光を失いかけていました。乾いた風が吹き抜け、荒れ果てた大地で人々はわずかな食料を分け合いながら暮らしていました。
12歳の少女リマは、そんな中でも家族を支えながら平和への願いを心に秘めていました。ある日、リマは村外れの壊れた井戸のそばで傷ついた白い鳩を見つけます。その鳩は片方の翼を折り、足には小さな筒がくくりつけられていました。
リマが筒を開けると、隣村の少年からの手紙が入っていました。
「クリスマスの日、共に祈りを捧げたい。この争いを終わらせるために」
リマは鳩の使命を果たすため、危険を承知で隣村へ向かう決意をします。道中、砂嵐や険しい地形が行く手を阻みましたが、リマは星空を見上げながら希望を胸に進みました。
クリスマスイブの夜、リマは隣村に到着しました。鳩を解き放つと、鳩は短い翼で村の長老のもとへ飛び、手紙を届けました。少年の願いとリマの勇気を受け止めた隣村の人々は、クリスマスの日に和解のための集会を提案しました。
翌朝、リマの村に隣村の人々がオリーブの枝を携えて訪れました。それは争いの終結と平和の始まりを告げる象徴でした。リマは鳩を見上げながら、小さな行動がもたらす大きな変化を静かに実感しました。
図案の紹介
この物語にちなんだ、オリーブの枝をくわえた鳩の図案をご紹介します。平和と希望の象徴であるこのデザインは、クリスマスシーズンにぴったりの編み物作品です。ぜひ、この図案で特別なひとときを編んでみてください。
以下のリンクから詳細をご覧いただけます。
細野カレン
寒い夜が続きますが、編み物の時間が少しでもあなたの心を温めるひとときになりますように。この物語が平和への小さなきっかけとなれば幸いです。